黒田和生氏も台湾にてサッカー育成!日本人である筆者がサッカー不毛の地である台湾の台南で、サッカーコーチとして活動しているワケ




どうも、台南在住大西です。

今回は台湾サッカー事情について。

 

台湾のサッカー事情について簡単に触れておくと、FIFA(国際サッカー連盟)ランキングでは148位(2017年8月現在)、

 

国内最高リーグは、中華民国全国リーグ(都市対抗サッカーリーグ)を長年行ってきましたが、2016年に廃止、

 

2017年から「台湾社会人甲級サッカーリーグ」を新たに創設し、台湾全国各地の運動場で試合が行われていますが、台湾のサッカー事情はどうなんでしょうか。

それではどうぞ。

 

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なんと、元滝二高校の黒田先生が育成の指揮を執っている

 

小中高大とサッカーに打ち込んできた筆者が台湾で一番驚いたのは、

 

元兵庫県滝川第二高校の高校サッカーの名将黒田和生氏(以下、黒田氏)が、育成の指揮を執っていること。(2018年5月現在療養中)

 

台北の北京ダック店での黒田監督と私(一緒にアヒルのキンタマ食べました)

 

 

筆者が初めて黒田氏を見たのは確か小学校高学年で、選手権ベスト4の試合をテレビで見ていた時だったと思う。

 

 

キャップと黒い髭がトレードマークで、当時誰もが知る日本高校サッカーの名将、その黒田氏がなんと2012年より日本サッカー協会より台湾へ派遣されているということである。

 

 

筆者も台湾にいる数少ない日本人サッカーコーチとして、以前台北で黒田氏と酒を交わしたことがあるのだが、一言一言、言葉に重みがあったことが印象的だった。

 

黒田氏は台湾のコーチ陣に「夢」を持つことの重要性を説き、自身も台湾代表の「アジアでベスト4」という夢を掲げる。

 

去年の冬、私が所属する少年サッカーチームは、黒田氏のツテで、日本Jリーグ大宮アルディージャの下部組織と練習試合を組んでいただいた。

日本のサッカーチームにいたら、そうそう相手してもらえるようなチームではない。

 

 

来台5年目の黒田氏は、台湾サッカーの育成の部分に特に力を入れており、グラスルーツ(草の根の部分)の重要性を他の台湾コーチ陣と通訳を介し意見交換していた。。

 

台湾U12年代のコーチ陣(懇談会での一枚)

 

そうした甲斐あってか、ここ数年台湾サッカーの幼児、小学年代のサッカー人口は目に見えて増加し、台湾社会へのサッカーの認知度も徐々に上がっているように感じる。

 

※日本のように選手登録の制度がなく、はっきりとしたサッカー人口は不明

 

 

台湾人のサッカーに対する考え方

 

 

台湾に旅行に来たことのある人なら知っているであろうが、台湾では「補習班」という看板を至る所で見かけ、受験熱の高さが凄まじい。

 

日本のように文武両道、教育の一環としてクラブ活動を設けるといった価値観は台湾の中高等学校にほとんどなく、中学生以降になると「勉強クラス」か「運動クラス」にわけられ、さらに上の高校生年代になると、それがより一層顕著になるらしい。

 

参考として、日本では全国高校サッカー選手権への予選出場校数が4200校余りを数える一方で、

 

台湾でのそれは僅かに17校(2017年現在)という数字が何より台湾サッカーの現状を物語っており、

 

その「運動クラス」の社会的な地位は「勉強クラス」に圧倒的に劣ってしまうらしい。

 

 

極論かもしれないが、「スポーツは小学生まで、中学生からは受験に向けて勉強する」という風潮が大半のように感じる。

台南地区のコーチ講習会での一枚(上段左から3番目が筆者、下段左から4番目が黒田氏とタッグを組む台湾代表平田礼次コーチ)

 

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これから台湾サッカーが発展するために

 

 

 

日本サッカーが欧州にサッカーを学んで発展していったように、台湾サッカーは日本サッカーに学んでおり、

 

ここ数年JFA(日本サッカー協会)からトップクラスのコーチ陣が講師として来日している。

 

ご存知の通り、日本はJリーグ創設25年足らずで凄まじい勢いで発展してきた。その発展のスピードは世界でも異例の速さで、世界からも注目されています。

 

 

現に、多くの熱心な台湾人コーチは「日本サッカーはどうやって発展していったのか」をモデルとしながら懸命に研究し、

 

台湾サッカーの発展にどのように生かすことができるのか、

 

当時日本がJリーグを発足する時のような環境に、

 

今台湾人コーチたちはいるのではないでしょうか。

 

 

日本サッカーは、サッカーに理解のある企業の経営層や政治などをうまく巻き込みながら発展していったのだが、台湾にはなぜかサッカーを支援する企業がほぼ皆無に等しい。

 

そこには何かのモンダイがあるのだろうが、これを避けて台湾サッカーの発展はないように思う。

 

 

黒田氏を始め、多くの日本トップレベルのコーチを派遣し、実際にグラスルーツの部分で芽が出始めている今日、

 

 

大人が良い土壌を用意し、この芽が育つことができる環境を作ることが、台湾サッカー発展につながるのではないだろうか。

 

 

日本では、2002年日韓ワールドカップを節目として、サッカーというスポーツが急速に、

 

サッカーに興味がない一般人にも認知されるようになったように、

 

 

台湾でも、我々サッカー経験者が、サッカー無経験者を

 

どのようにしてサッカーに興味を持ってもらえるようになるのかというのを、

 

本気で考えて行動していけば、台湾サッカーの押し上げにもつながり、

 

台湾サッカー組織全体の発展、強化にもつながると思う。

 

10年先か、20年先か、はたまた、50年先かもしれないが、台湾サッカーが発展し、日本と大きな国際舞台で戦う姿を、

 

私の目が黒いうちにぜひ見てみたい。

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台湾サッカーの発展を望むコーチ陣(台中地区講習会)

 

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黒田和生氏も台湾にてサッカー育成!日本人である筆者がサッカー不毛の地である台湾の台南で、サッカーコーチとして活動しているワケ” への2件のフィードバック

  1. 初めまして。私、松下晋也と申します。現在38歳で、高校を卒業してから、今まで、海外や、J1~県リーグまで、色んなカテゴリーで、プロとしてやってきました。そして、まだ現役を希望してるのですが、現役のうちに、もう一度、海外でプレーしたいと思い、今色々あたっている状況です。過去に、タイやインドネシアのチームからオファーをもらったのですが、金銭面等で折り合いがつかず、サイン出来なかった事があります。今、台湾サッカーはどのような状況ですか?プロ化に向け進んでると聞きますが、現状どうなんでしょう?

    1. 松下様
      コメントありがとうございます。
      私は台湾に来てまだ4年目と長くはありませんが、ここ5年間で台湾のグラスルーツ、U12年代以下はすごい勢いで発展して来ていると言われています。
      各コーチ陣もそういう風に感じています。というのも、黒田さん(現在療養中)、平田さん、現在では渡辺さんという方がJFAから派遣されていて、その活動によるところが大きいと言われています。

      本題ですが、台湾サッカーのプロ化は7,8年前から言われているそうですが、まだ実現はしていません。
      というのも、現状では、中学、高校でサッカーを、もしくはそれ以上続ける人が急激に減少していることが大きな理由と言われています。(受験のため)

      しかし、徐々にサッカーの人気は右肩上がりしてきており、去年から台湾で新しいトップリーグがスタートしました。
      今のところ、台湾にはサッカー実業団チームが2チームのみですが、その他は、大学生チーム、各市内選抜などが加わり展開されています。

      今の所、プロ化する可能性があるチームはその2つの実業団チームと言われています。
      二つのチームとも、大企業のサッカー部という感じで、午前は働き、午後は練習といったスタンスだそうです。

      グラスルーツ、U12以下の活動は盛んになってきていますが、その年代以降の活動はこれからと言ったところでしょうか。

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